数社あるカスタムイヤーモニターのメーカーの中で、「オーディオロジスト」(聴力の専門家。アメリカでは医師の資格とほぼ同等。)が社長を務めているのはセンサフォニクスだけです。センサフォニクス創始者のマイケル・サントゥッチ氏はミュージシャンの聴覚に関する理論ではアメリカ有数の研究者です。他社では真似のできない外耳道の中での正確な音量・周波数分布の測定方法など、正確な理論の裏づけがあるからこその確かな音質なのです。いたずらにスピーカーの数を増やし、製品ラインアップを増やすというマーケティング主体の方針とは一線を画しています。
こうした科学的な取り組みは音楽業界以外の、NASAの宇宙飛行士やカーレーサー、ブロードウエイ、証券取引所などの方面からも確かな評価を得ています。
耳は感覚器官ですから、それだけ異物による刺激に対しても敏感です。センサフォニクスでは、視聴の快適性の向上のために、あえて加工の難しい「ソフトシリコン」をイヤーモニターのシェルの材料として採用しています。ソフト素材と銘打っているメーカーは他にもありますが、純正の医療用シリコンだけを使ってカスタムイヤーモニターを製造しているのはセンサフォニクスだけです。
軟らかい素材であるだけに、はじめは装着にコツを要しますが、一度ソフトシリコンの快適性・遮音性に慣れればプラスチック(アクリル)製に戻る方はあまりいないでしょう。
大音量を浴びることで、若いうちから正常な聴力を失ってしまうミュージシャンや音響関係者はあとを絶ちません。日本ではまだまだ聴力保護に対する意識は希薄と言わざるを得ないのは残念ですが、アメリカではこの問題は次第に大きくクローズアップされるようになりました。そうした意識の高まりがセンサフォニクス製品に対する最近の支持の高まりに直結しているといってよいでしょう。勿論、聴力は「音量と視聴時間(被爆時間)の積算」により影響を受けるわけで、最終的にはユーザー自身の自覚と管理によって決まりますから、センサフォニクスのイヤーモニターさえ使えば絶対安全というわけではありません。
しかし、だからといって安全性をないがしろにしていいわけではありません。現在の医療では、聴力は一度失われたら二度ともとには復元できません。
センサフォニクスは、危険性のより低いスピーカーの選択を心がけ、皆様の聴力の保護の重要性をこれからも訴えていきます。